さて本題です。以下の文は以後一句訂正の無い開校当初に皆様にお渡ししたパンフレット(ハンドブック?)の一部で一貫指導の説明です。
A.C.C.では開校当初より、これに添った形で指導してきましたし、今後も変わりません。
3、A.C.C.の目的、存在意義
何故当サッカースクールを設立しようと思ったのか?それはこんな疑問から始まりました。
“何故日本サッカーは少年期の世界大会では世界トップレベルなのに、大人になるにつれ段々と弱くなってしまうのか?”その答えは、少年期に勝負にこだわり過ぎるあまり、指導者が少年達に過度な練習をさせすぎ、少年達の成熟期のピークを早めてしまっているせいなのです!それはどうゆうことかというと、人間誰しも加齢現象というものがあり、発育期(〜18歳)から成熟期(18歳〜)から衰退期へと移行します。無理をせず、適度な運動をしていれば、人間の成熟期のピークは平均25歳なのです。ドイツ・イタリア・ブラジルなどは、成熟期のピークを26歳〜27歳に設定し指導しています。指導者は、少年達のピークを何歳に持っていくかが指導にあたって最大で重要な課題であります。ですが、日本は少年期から勝負にこだわるあまり、幼い頃から少年達に過度な負荷を与える練習をし少年達の体力など身体能力が急激に上がり、その結果世界のトップレベルに位置するパフォーマンスが出来るのです。しかしその代償として少年のピークを早めてしまい、大人になる頃にはピークが過ぎてしまうという事になるのです。身体的なピークというのは一度来てしまうともう2度ときません。トレーニングによりピークを維持する事は出来ますが、限界はあります。また少年にピークを維持するトレーニングをさせるのはあまりにも過酷です。例えば、バルセロナオリンピックの水泳で金メダルを獲得し世間を賑わせた“岩崎恭子”さんを思いだしてください。物凄い天才が現れた!日本水泳会は安泰だ!などと言われていましたが、実際はどうでしょう?彼女はその後水泳を止めた訳ではありません。アトランタ、シドニーオリンピックの日本予選に出場しています。しかし満足な成績を収める事はありませんでした。やはりこれも肉体的ピークが早く来た結果なのです。才能がなければメダルを取る事は出来ませんが、ことサッカーにおいて、少年が日本A代表に入りプレーするというのは絶対的に不可能なのは理解頂けると思いますが、大人と子供では体格、身体能力があまりにも違い過ぎます。高校サッカーの全国大会を見ても、彼等はその都道府県ではトップレベルの高校生です。この中に何人プロになり活躍しているでしょうか?私の出身校帝京高校の先輩、後輩もその例に漏れません。将来を嘱望されていた磯貝選手、全国優勝し、大学でも得点王など数々のタイトルを獲った前田選手、8度目の優勝をもたらした日比選手、阿部選手、松波選手、清野兄弟etc上げたらきりがないくらい高校時代まで日本のトップレベルの高校生が埋もれています。皆ピークは高校時代で終わりました。もし、少年期に日本代表ジュニアユースに入る素質があるのなら、ピークを26、27に持っていく指導をすればきっと将来代表に入れます。わざわざ少年期に無理をして代表に入ることや試合に勝つ事の為だけに練習する必要はないと思います。
たしかに指導者としてその時代に強いチームに育て名声や満足感を得たいという気持ちは分からなくありませんが、また否定もしません。勿論教え子達全員がプロになれればそれに越した事はありませんが、プロはそんなに甘くないです。でも一人でも多くプロに進んでもらえればという期待はありますが、私共ではそれ以前に、心の底からサッカーが好きという気持ちを少年達にもってもらい、プロになりにしろならないにしろ、一生涯サッカーを好きでいてくれ、サッカーを生涯スポーツとして親しんでもらえるような指導を心がけた指導をして行く事をサッカースクールの目的とし、存在意義とします。
4、トレーニングの基本理念
A.C.C.サッカースクールでは、次の事を念頭に練習メニューを作成し指導します。
@体力‐バランス、柔軟性、敏捷性
A技術‐試行錯誤、全習法(ゲーム)、分習法(ドリブル・パスなどの練習)、練習効果の転移(サッカーバスケなど)
B意思‐自発的な練習、考えるサッカー
上記を元に
@斬増性(段々増やす)
A個別性(個人差)
B視覚性(試合観戦、ビデオ学習)
C意識性(何の為にするのかを理解)
D継続性(続ける)
E興味性(楽しく)
F安全性(オーバーワーキングをしない)
を考えて練習メニューを作成。
基本的に戦術や理論などは教えません。とにかく練習中にボールを使わない練習はほとんどしません。体力面でも上記に挙げた他に筋力、スピード、パワーという物もありますが、少年期には特別練習する必要はないと判断しています。幼稚園生と小学低学年生は遊び要素の多い身体運動、小学高学年生は遊び要素の多い身体運動とスポーツの基礎技術を実践します。
5、指導方針
@今勝つよりも、今は負けても将来勝つための基礎体力・技術を重点に教える。
A基本的にレギュラーを決めない。先発後発はありますが、能力に関係なく全員が試合に出られるようにします。
Bスクールは、サッカーをやりたい(経験者未経験者ともに)少年達をサポートする場として活動し存在意義を持つ。
Cスクールは、既存チームを迫害するものではありません。日曜に試合を組む事もありますが、所属チームで試合がある時は、所属チームの試合に優先して頂きます。
D少年ならではの、個性や創造性を生かしたり、また引き出すような指導を心がける。
以上指導にあたる全てのスタッフは上記の5項目を理解し指導にあたります。
6、一貫指導
当サッカースクールでは、将来的にジュニアユース、ユースまでカテゴリーを広げた一貫指導を実践して行きたいと思っています。当サッカースクールはプロ組織ではありませんが、プロと同じ組織を民間の全てのサッカー少年にサッカーをより深く親しんでもらうための場所であり、また将来自立期に可能性を持たせるための指導をして行くため、3年間の結果だけを求める中学・高校の部活動など指導目的が違います。また、少子化に伴い近年部活動の数・指導者は年々減少していて、現小学4年生以下の少年達が中学生になった時、部活動があるかどうかはわかりません。しかし、小学校でサッカーなどスポーツを親しんできた少年達は、もし進学する中学校にサッカー部がない場合どうすればいいのでしょうか?千葉県にJリーグチームは2チームありますが、共に学校が終わってからチームに通うのは大変困難ですし、全員が入れるわけではありません。また肉体的にも精神的にも発展段階にある少年たちの才能を見出すのはその道のプロでも難しいことです。だからこそ今後プロの指導者の運営するサッカースクールが必要になってくると思いますし、運営するなら少年達の将来を見据えた長期的ビジョンを持ったサッカースクールが多く存在しなければならないと思います。
次ページにて上記のことを解りやすく図を載せましたので参照ください。
図は(財)日本サッカー協会 サッカー指導教本より適用。
一貫指導というのは日本サッカー協会内でも重要視されていて、少しでも多くクラブ単位で一貫指導の実現を目指さなければならない課題なのです。AC クレッシェンザーゴサッカースクールは、これに則るクラブ運営を忠実に行い、将来ある少年の育成に従事します。
上記の図の様に、人間の器官や機能の発達は一様ではなく年代によって吸収しやすい時期とそうでない時期が必ずあります。既存のチーム少年団では皆ボランティアでサッカー好きの皆さんのおかげで運営していますが、その反動で少年期に無理な練習などを課し少しでもチームを強くしようとしてしまっているのが現状です。しかしその影響で前項の3で説明した通り成熟期のピークを早くしてしまいプロになる20歳前後でピークを終えてしまう選手が多く輩出されています。しかし21世紀を向かえサッカー界の成長が著しい今、求められているのは将来の可能性を秘めた選手達の輩出です。別に全員がプロになる必要はありません。一貫指導により必要のないハードな練習をせずに、長期的ビジョンの元で育成された選手というのは、無理な練習が少ないためサッカーに楽しく親しんでこられる為に、一生涯サッカーに親しんでもらえる選手が多くなるという事です。それにより生涯スポーツとしてサッカーに接してくれる事により日本サッカー界を支える人財になるのです。勿論プロになる選手も25〜26歳にピークを持ってくる指導をするためにより長い選手生活を保証されます。
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